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ジュネーブ(2010年3月)
名称
80th Geneva International Motor Show (2010)
主催
Comité Permanent du Salon International de l’Automobile
会期
プレスデー
2010年3月2日(火)~3日(水)
一般公開
2010年3月4日(木)~14日(日)
会場
Geneva Palexpo
URL
http://www.salon-auto.ch/
ショーの概要・様子
今年も、スイスのジュネーブでメジャーショーの一つであるジュネーブモーターショーが開催されました。出品者数250社(前回246社)、ワールドプレミア数も100以上と多数出品されており、プレスも世界各国から多数取材に訪れ熱気に溢れていました。
プレスブリーフィングにはダイムラーのツェッチェ会長、BMWのライトホッファーCEO、フォルクスワーゲンのビンターコルン会長等欧州主要ブランドのトップが顔を揃え、日本メーカーも日産、マツダ、三菱、スバルは社長がブリーフィングを実施していました。主要メーカーのブリーフィングは黒山の人だかりで、メーカー側もブリーフィングにミハエル・シューマッハ(メルセデス・ベンツ)やジャスティン・ティンバーレイク(アウディ)といった世界的著名人をゲストとして呼ぶなど盛り上げ策も怠っていません。演出については、クルマを実際に走らせながら登場するスタイルや、ダンス等のパフォーマンスが以前に比べ増えた印象を持ちました。メルセデス・ベンツの天井吊りワイヤーを使用したサーカス的なパフォーマンスは印象に残りました。
各社ともにCO2排出量削減をブリーフィング内容に盛り込み、出品内容も電気自動車やハイブリッド車が目立ち、環境一色の様相を呈していました。16のプレミアモデルが電気あるいは代替燃料車となっています。カロッツェリア部門においても電気自動車を出品しているメーカーもありました。
特別企画としてはホール3を“グリーンパビリオン”と称して、約10社の企業、研究機関などが環境をテーマにした展示を行なっていたほか、ドイツの大手エネルギー会社であるRWEの協力による電気自動車の試乗会も行われていました。以前は見られた四輪駆動車の試乗会などエンターテイメント的要素のある企画はなく、環境をテーマにした内容になっており、時代の流れを感じました。
施設関係ではコングレスセンターが赤と黒を基調にリニューアルし、日本でも鉄道の駅等で見受けられる柱埋め込み式モニターで広告等を展開するなど、洗練された印象に変わっていました。
今回のジュネーブショーには、不況の影響を感じることはできず、自動車産業のないスイスで開催されるジュネーブショーのユニークさを改めて感じました。
会場俯瞰
パフォーマンス(メルセデスベンツブース)
グリーンパビリオン
電気自動車試乗会
コングレスセンター