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北京(2010年4月)

名称 2010(第11回)北京国際汽車博覧会
2010 Beijing International Automotive Exhibition (Auto China 2010)
テーマ For a Greener Tomorrow
会期 プレスデー 2010年4月23日(金)〜24日(土) 2日間
トレードデー 4月25日(日)~26日(月) 2日間
一般公開日 4月27日(火)~5月2日(日) 6日間
会場 中国国際展覧センター 天竺新館/静安庄旧館
URL http://www.china-autoshow.com/

ショーの概要・様子

第11回北京国際汽車博覧会(Auto China 2010)は、中国国際展覧センターの2つの会場(天竺新館・静安庄旧館)で、総展示面積約20万㎡に16の国・地域から、約2,100社が参加し、開催された。ワールドプレミアは89台(内訳:中国メーカー75台、海外メーカー14台)、アジアプレミアは41台(内訳:国内 6台、海外35台)を数え、総出品台数は990台と、過去最大のショーとなった。

天竺新館は、2008年に計10万㎡の展示会場(8ホール)が完成しているが、今回新たにE4ホールの北側にE5ホールと称するVWグループが一同に集まった展示館が設置された。E5ホールの総展示面積は9,326㎡であり、出品グループとして今回ショーでは最も大きなものである。なお、E5ホールは本ショー終了後も常設展示館としてそのまま残されるとのことであった。
天竺新館には、乗用車部門と商用車部門が展示されており、全体の会場構成としては、メインゲートに近い場所に中国国内メーカーが配置されている。やはり自国優先の考え方で配置されているようだ。次に中国との合弁メーカー(現地生産メーカー)のブースが配置され、最もメインゲートから遠い場所が、現地生産を行なっていないメーカーが集中して配置されている会場構成。この考え方は、単純明快ではあるのだが、高級輸入車が多く配置されたW4ホールやE4ホールは、各ブースとも一部の来場者しかブース内に入れない構造のため、慢性的に共通通路が混雑しており、ホール内の回遊性が悪くなってしまっていた。加えて、VWグループ(E5ホール)への動線も、混雑しているE4ホールを通らないと行くことが出来ない動線のため、輪を掛けて混雑する結果となった。来場者の分散という意味では、改善事項だろう。
展示内容は、電気自動車・燃料電池車・ハイブリッド車などが多く出品され、テーマの通りエコを非常に意識した展示であったが、一般来場者からの関心はまだ薄いようだ。また、会場内には女性のコンパニオンが多く、背格好やスタイルが揃っていることを見ると、展示だけでなく運営にも多額の投資をしていることが感じられた。中には欧米のモデルや男性モデルを採用した出品者も見受けられた。

天竺新館から10kmほど離れた静安庄旧館は部品部門の展示であった。約2,000社の部品メーカーが出品していたが、そのほとんどはB to B目的の印象。机と椅子が置いてあり、壁面に商品が並んでいるブースが多く、一般来場者を意識した派手な演出を行なっている出品者は見られなかった。

最終的な来場者数は会期10日間で785,600人(前回約68万人)を記録し、プレス来場者も12,500人(前回10,120人)を数えた。拡大が続く中国の自動車市場を背景に、非常に注目されたショーであることを裏付けた結果となった。

メインエントランス
VWグループ(E5ホール)
トヨタブース
ホンダブース
日産プレスブリーフィング
メルセデスベンツブース
出品者リスト
上汽集団ブース
中国一汽ブース